ピアノを弾くのに、手が大きい人の方が有利と考えてしまうのではないでしょうか。
手が小さいとオクターブがきつい。それに、手をいっぱいに広げても和音が上手く弾けない
こんな悩みを持つことが多いと思います。
しかし、有名なピアノ二ストでも手が小さい人はたくさんいます。
「どうして手が小さいのにそんなに弾けるの!?」と思いますが、それは手の柔らかさが関係しているのです。
手が小さいとピアノは不利だと思われがちだけどそのようなことはないのです!
では、一体どうやって手を柔らかくするのでしょうか。
この記事のポイント
- 手を柔らかくするためのマッサージ
- 手を広げるためのストレッチ
- どうしても届かない時の対処法
今回は、手が小さくてもピアノが上手く弾けるようになるような手のマッサージとストレッチ方法について解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください!
手が小さいとピアノを弾くには不利?
手が小さくてピアノをあきらめている方、必見です!
手が小さくてもトレーニング次第でうまく弾けるようになる
手が小さくてもピアノを上手く弾くことはできます。
確かに、手が大きければオクターブに苦労することはありません。
しかし、手が小さくても柔らかくすることで、ギリギリでオクターブを弾いていたのが、少し楽に弾けるようになるのです。
手が大きいから上手い、小さいから上手く弾けないと思い込んでいることがあるようですが、手の大きさよりも、柔軟性が大切なのです。
いろいろな教本を弾いて柔軟性のある手にしてみましょう。
独学で学ぶための定番ピアノ教本の順番をレベル別に紹介!
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手を柔らかくして広げるためのトレーニング方法
手を柔らかくするためには、トレーニングが必要になります。
できれば毎日、長い期間をかけて根気よく続けてみましょう。
トレーニング
- 指と指の間を広げるためのストレッチ
- 手の甲のマッサージ
この2点について説明していきます。
私は手は小さくはないのですが、ピアノを弾くために指と指の間を広げるストレッチをしていたら、動きが良くなったと思っています。
手が小さくなくてもストレッチやマッサージは続けて行うことをおすすめします。
手のトレーニング方法・指と指の間を広げるストレッチ
まずは指と指の間を柔らかくします。
手が温まるお風呂で行うと効果的です。
なぜなら、手が温まらないうちに伸ばしたり広げようとすると、筋肉を傷める原因になってしまうからです。
ストレッチのポイントは次のようになります。
ポイント
- 手全体を軽くマッサージしながら、指と指の間を無理のない程度に開いていきましょう。
- 反対の指で無理のない程度に広げてあげ、その状態で10秒間止める、といったことを順番に行います。
指と指の間を柔らかくして開くようにしていけば、オクターブで手を開いたときに、その分の距離を稼ぐことができるのです。
すなわち、伸びの良い手になるわけです。
手のトレーニング方法・手の甲をマッサージ
手の甲を見ると、指に沿って骨が見えると思います。
この骨と骨の間の部分を揉みほぐすように優しくマッサージしていきます。(上記写真のブルー線の部分)
硬かった筋肉が徐々にほぐれていくでしょう。
鍵盤を使って手を広げるトレーニング
親指をドの場所に置き、手を大きく開いて小指が届くところまで開きます。
- 手首が上がらないようにグーっと伸ばしてみましょう。
- その後1-2、2-3、3-4、4-5、を順番に広げていき、10秒間止めます。(写真1)
ポイント
- 手首が上がらないようにグーっと伸ばしてみましょう。
- その後1-2、2-3、3-4、4-5、を順番に広げていき、10秒間止めます。(写真1)
痛くなるほど無理をしないこと
筋肉を傷めてしまっては、ピアノも弾けなくなってしまうので、徐々にゆっくりとストレッチしていきましょう。
それに加えて、オクターブを弾く練習も根気よく繰り返し行います。
オクターブに対しての手の感覚をつかんで慣れることが大切です。
そして、手の強化訓練に有効なハノン教本は手を広げる練習にも大変役立ちます!
手が小さくてオクターブが全く届かない場合
手を広げてもオクターブにとどきそうにない場合、トレーニングをしても難しいといえます。
このような場合、オクターブが頻繁に出る演奏を避けるか、音を省いて弾くといいでしょう。
とどかないからと諦めてしまうのではなく、トレーニングを続けて柔軟性を身に付けておきましょう。
手が小さくても柔軟性があれば、滑らかな演奏ができるからです。
・教本「ブルグミュラー25の練習曲」は、小さい手でも練習しやすくなっています。
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手が小さくても不利ではない!柔らかくすればピアノは上手くなる!
手が小さいから無理、と諦めていた方はこのようなトレーニングを繰り返すことで、オクターブが可能になってきます。
大事なことはいかに柔らかくして、伸びの良い手をつくるかということです。
長期間かかりますが、根気よく続けることが大切です。
それでもとどかない場合は、奏法を工夫してみましょう。
手のトレーニングをするときは、いきなり無理をしないように、少しずつ慣らす感じで行ってくださいね。