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良質な中古ピアノの選び方|チェックするべきポイントを解説

良質な中古ピアノの選び方|チェックするべきポイントを解説

ピアノを始めたい、あるいは買い換えたい時に、予算の関係で中古ピアノの購入を検討する方も多いのではないでしょうか。

新品のピアノを購入するのとは違って、中古のピアノを購入するにあたって重要なチェックポイントがあります。

こんなはずじゃなかった…。購入するときにちゃんとチェックしておくべきだった
買ってから欠陥に気づいたのでは、遅いのです

納得して気持ちよくお気に入りのピアノを迎え入れるためにも、今回は中古ピアノを購入する際の大事なチェックポイントを解説していきます。

中古ピアノを選ぶ時のチェックポイント

中古ピアノ

チェックポイント①価格

中古ピアノと言っても価格は決して安くはありません

価格帯はメーカーや年式によって幅がとても広く、迷うところです。

そのため、あらかじめ予算は決めておかないと、自分が何が欲しいのかが分からなくなってしまいます。

ピアノは定期的にメンテナンスをしていけば長年使える楽器です。

初期費用と、大切に使っていくためのメンテナンスのことも一緒に考えて予算を立てましょう。

チェックポイント②環境

ピアノを購入するときに、住宅環境を考える必要があります

例えば、マンションに住んでいたり、ほとんど夜間中心の練習になってしまうという方も多いと思います。

そうなると、アコースティックピアノを購入するのが難しくなってきますね。

また、マンションでなくても音が漏れてしまうと近所迷惑にならないかをよく考えてから決めましょう。

ピアノを選ぶときに消音機能がついているかの確認もしておくといいでしょう

アコースティックピアノが難しくてもアコースティックピアノに近い電子ピアノと言われるハイブリッドピアノという選択肢もありますので、よく検討してみてくださいね。

電子ピアノとの違いとデメリットも解説
ハイブリッドピアノはタッチがいい?電子ピアノとの違いとデメリットも解説

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チェックポイント③アップライトピアノかグランドピアノか

もし、グランドピアノが置ける環境であれば、グランドピアノをおすすめします

アップライトピアノよりも遥かに音の響き、タッチなどはグランドピアノの方が勝っています。

アップライトピアノはコンパクトなので、スペースに困ることがない、グランドピアノよりは安価というメリットがあります。

グランドピアノとアップライトピアノの違い・仕組みについて解説!

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中古ピアノの状態のチェックポイント

ピアノの鍵盤

中古ピアノを選ぶときに必ず試弾してチェックしておきたい点をまとめてみました。

音色はどうか

ピアノの音色は様々です。好みもあります。

必ず試しに弾いて、音の伸び方やと音に違和感、雑音などないかをしっかりとチェックしましょう。

長く付き合っていくピアノなので、自分の気に入ったものを選びましょう。

タッチはどうか

とても重要なピアノのタッチ。

鍵盤を押したときの重さ、自分の弾きやすいと思う感覚かどうかをチェックします。

実際に弾いてみて弾き心地が良いものを選びましょう

調律履歴は

ピアノが調律されているものか、過去にどのぐらいの頻度で調律しているのかを確認しましょう。

年に1回きちんと調律されているピアノであれば安心ですね。

ピアノ調律の内容と手順・調律は自分でやっていいの?

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製造番号は

ピアノには製造番号が刻印されています。

製造番号からは、製造時期が分かるようになっています。

響板に欠陥はないか

響板はピアノの音を豊かに響かせる役割を持っています。

響板に欠陥があると出る症状

  • 弾いたときに雑音が鳴る
  • 音の響き方がよくない

弾いてみてこのような状態だったら避けましょう。

また、響板はグランドピアノならフレームの下、アップライトピアノならフレームの奥にあります。

見分け方に自信がなければ販売員に試弾してもらうと安心です。

部品に錆はないか

弦や金属部分の錆がないかをよくチェックしましょう。

弦が錆びていると、音の伸びが悪くなってきます。

ペダルの状態は良いか

忘れてはいけないのがペダルです。

ペダルのチェックポイント

  • 踏んだ時のガタつきがないか
  • 違和感がないか

見落とさないでしっかり確認しておきましょう。

鍵盤の状態は良いか

最後に鍵盤の状態のチェックです。

鍵盤のチェックポイント

  • 鍵盤を押したときのタッチに違和感がないか
  • すべての鍵盤の高さがそろっているか
  • 横に揺らしたときにぶれないか

鍵盤のチェックは全部押して確認しましょう。

中古ピアノの寿命はどのくらい?

中古ピアノであっても、快適な環境に置かれ、定期的なメンテナンスをしていれば何十年も持ちます

しかし、どんなに良い様態であっても内部の弦やハンマーなどの消耗部品の劣化が進めば交換しなければなりません。

このように定期的にメンテナンスをして行けば、100年だって持つのです。

必ず試弾してお気に入りの中古ピアノを選ぼう

中古ピアノを購入する際には、チェックしておくべきことがたくさんあることがわかりました。

それは、購入してからこんなはずじゃなかったとならないためには大切なことです。

まずは鍵盤を触って音色やタッチ、音に異常がないかをしっかりとチェックすることが大切です。

ぜひ、自分のお気に入りのピアノを迎え入れ、ピアノを楽しんでくださいね!