ピアノを大切に使っていくためには、ピアノのメンテナンスはとても重要です。
ピアノは環境の変化にとても敏感なので、定期的に調律をしないと内部の劣化や狂いが生じてしまうのです。
このよな事態にならないためにもピアノ調律は、年に1〜2回は行う必要があるのです。
そんな悩みを解決するために
今回の記事
- ピアノ調律の内容
- ピアノ調律は自分でもできるのか
これらを解説していきます。
ピアノ調律の内容
ピアノ調律は具体的にどのようなことをするのでしょうか。
ピアノの調律は主に以下の作業をしていきます。
ピアノの調律
- 調律
- 整調
- 整音
なお、ピアノの状態によって調律の順番が変わることもあります。
ピアノの状態のチェック・内部清掃
調律を始める前に、ピアノの状態をチェックしていきます。
ピアノのチェック項目
- 鍵盤の動き
- 音の響き方
- ぺダルの動き
音に狂いはないか、響き方は正常か、ぺダルの動きに不具合がないか、など一つ一つ音を出してピアノの状態チェックをしていきます。
そのあと、鍵盤を外して内部を清掃しながら弦や響板を見ていくのです。
弾かないピアノの調律頻度はどのくらい?管理方法も解説
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整調
鍵盤のタッチを調整する「整調」。
ピアノの鍵盤や「アクション」の動きを整えることを整調といいます。
アクションとは
鍵盤と連動し、ハンマーが弦を叩く仕組み
整調によって、ピアノのタッチ感、音色や響き方までも改善されていくのです。
調律
音程を調節するのが「調律」です。
弦の張り具合を見ながら音の高さを調整していきます。
一つの音に弦が2〜3本張られていて、その弦同士の音が同じになるようにしていきます。
また、ピアノ調律にかかる費用は以下の記事で解説しています!
整音
音色を整える「整音」。
ピアノの音量や音色が均等になるように調整します。
時間が経つにつれて、羊毛でできたハンマーは硬くなって音質が変わってきてしまいます。
そのハンマーにやすりをかけたり、フェルト部分に針を刺して固さを調整することで音色を調整していきます。
最終チェック
最後に、ピアノの全体のバランスを確認していきます。
- タッチ
- 音量
- 音色
- ペダル
また、ピアノの外装、内部に汚れがないかを確認します。
ピアノ調律は自分でもできる?
安易な気持ちではできない
ギターやバイオリンなどの楽器は、自分でチューニングするように、ピアノも自分でできるのでは?と思うことでしょう。
結論から言うと、自分でピアノ調律をするのは困難といえます。
なぜなら、ギターやバイオリンのようにチューナーを使って簡単にできるものではないからです。
ピアノ調律をするためには、ピアノに対する専門的な知識と技術が必要なのです。
安易な気持ちで行うと、ピアノの故障や事故にもなりかねません。
修理代が高くついてしまいますね。
このようなことから、安心安全のためにもピアノ調律は依頼をしましょう。
ピアノが故障した場合、修理に出すメリット・デメリットと相場も解説しています。
自分でピアノ調律をする場合のメリット・デメリット
前の章で専門業者に依頼するのが安心と述べてきましたが、ほんの一部だけ直したい、費用の節約をしたいという理由から自分でやろうと思う方も多いと思います。
どうしても自分で調律したい場合のメリット・デメリットを解説します。
自分でピアノ調律するメリット
メリットは、部品以外の費用がかからないこと。
それから、ピアノの構造に対する知識が身につくということです。
自分が愛しているピアノのことだから、しっかりとピアノの内部のことも把握しておきたい気持ちはありますね。
自分でピアノ調律するデメリット
専門業者よりもも時間がかかってしまいます。
知識も経験も浅ければなおさらです。
誤って弦を切ってしまった、元に戻せなくなってしまった、などのトラブルやケガなどのリスクもあることを忘れないようにしましょう。
ピアノ調律は複雑!調律師に依頼しよう
ピアノの調律の内容を解説してきました。
調律にはピアノに対しての専門知識と熟練された技術が必要ということがお分かりいただけたかと思います。
この作業を2時間近くかけて調律するのです。
定期的に調律をすることはピアノの状態をよい状態に保つ、ということになるので、安心できる調律師に依頼しましょう!