ピアノの練習を始めるときに、必ず譜読みをしますが、新しい曲を弾き始めるときに必ず行うことです。
新しい曲を早く弾きたい!だから譜読みはしない。
楽譜を見ながら弾くよりも最初から暗譜した方が早い!
このような考えをもって臨んでも、途中でつまずいてしまう原因になってしまうことも。
また、譜読みが正確にできていないと、曲を弾きこなすようになるまでに、時間がかかってしまうのです。
そこで今回は譜読みが苦手・思ったように進まないと悩んでいる方に
ポイント
- 譜読みが苦手な方のしてしまいがちな行動
- 苦手を克服するための基本2つ
- 譜読みを早くするための4つの練習のコツ
をご紹介していきます!
譜読みってどういうこと?
譜読みとは初めて弾く楽譜をみて、一通り弾けるようにする作業のことです。
弾く前に楽譜をみて、どんな調なのか、強弱記号はどのように使われているのかなど、曲の流れを把握するのです。
また、このような作業は譜読みを早く進めるポイントにもなっていくのです。
新しい曲を弾き始めるときに必ずやるべきことなのですね。
譜読みが苦手な方がしてしまいがちな3つの行動
「譜読みがなかなか思ったようにうまくいかない」という方に、良くしてしまいがちな行動を3つ挙げてみました。
NG行動
- 楽譜を見ずにいきなり弾き始める
- 手元を見ながら弾いてしまう
- すぐに暗譜してしまう
それでは一つずつ説明していきます。
楽譜をよく見ずにいきなり弾き始める
早く弾きたいという気持ちはとてもよく分かりますが、まだ弾いたことのない曲をいきなり両手で弾こうとしても、なかなか前へ進んでいけません。
なぜなら、両手で弾くことで精いっぱいになってしまい、楽譜に記されているその他の記号を見落としてしまうからです。
その結果、曲全体の雰囲気を把握できないままになってしまうのです。
いきなり両手で弾こうとしても時間はかかるし、何を弾いているのか分からなくなってしまうのですね。
手元を見ながら弾いてしまう
手元を見ながら弾くということは、楽譜をよく見ずに弾いていることになります。
しかし、曲の情報は全て楽譜に書いてあるのです。
上記で説明した①と同じで、楽譜を見て弾けるようにならないと、そこに書いてある強弱記号やアクセント、スラー、さまざまな情報を見落としてしまうのです。
楽譜を見ながら弾くと、鍵盤の音と音の距離感がつかめてくるので、手元を見ないで弾くことはとても大切なことなのです。
すぐに暗譜してしまう
暗譜をするということは、とてもいいことのように思います。
しかし、あまり楽譜を読み込まないまま暗譜をするのはおすすめできません。
楽譜に記されている部分を把握しないで暗譜をしても上達していくことは難しい!
暗譜はしっかり譜読みができるようになってからでも遅くはありません、むしろその方が効率の良い練習方法といえるのです。
自信がつくような暗譜の方法を紹介しています。参考にしてみてください!
譜読み練習の前に
譜読みに入る前に確認しておくことがあります。
ポイント
- 音符や記号があるか
- リズムを取ることができるか
この2つはとても重要なことで、譜読みに入る前にしっかりと、確認する必要があります。
では、説明していきます。
音符や記号の読み方を覚える
譜読みが苦手な方は、音符がスムーズに読めないケースが多いです。
また、音符がスムーズに読めなかったら、譜読みもなかなか進みません。
楽譜を読むのに時間がかかってしまう方は、基本に戻って五線紙の音符の場所をしっかりと覚えるところから始めるといいです。
また、楽譜に書いてある音符の音が鍵盤のどこになるかを瞬時にわかるようにしましょう。
音符と鍵盤の位置を結び付けておくと、楽譜を見ながら弾く時に手元を見ないでスムーズに弾けるのです。
リズムを覚える
楽譜通りのリズムで弾けるように訓練しましょう。
「感覚で弾いている」という言葉を、私もよく耳にしました。
しかし、実際に音符の長さを理解していないことが多かったのです。
音符の長さや拍数を取りながら覚えることは、この先音楽を学んでいくうえで最も重要なことといえます。
したがって、音符の拍数の練習をする場合、メトロノームが有効です。
四分音符を一回として数えながらリズムを取る練習をしましょう。
譜読みの練習方法・早くするためのコツとは
音符やリズムが分かるようになってきたら、いよいよ譜読みに入っていきましょう。
譜読みの基本的な練習方法は以下の通りです。
コツ
- 曲を弾く前に黙読する
- 片手ずつ弾く
- 両手で弾く
- 鍵盤を見ないで弾く
1番から順を追って説明していきます。
曲を弾く前に黙読する
譜読みを早く読むために必ずやってほしいことは、弾く前に黙読することです。
なぜ大切かというと、この曲はどんな曲なのかを一通り見ることで、全体の流れを把握できるからです。
例えば、黙読をしないでいきなり両手で弾き始めると、どんな記号が出てくるのか分からないで弾いていることになります。
先が読めないまま弾いていると効率の悪い練習になってしまう
したがって、最初に黙読して何調なのか、どこで記号が出てきてどんな構成になっているのか、など、楽譜に書いてある情報をしっかり読み取ってから弾くと早く譜読みができるようになるのです。
片手ずつ弾く
楽譜に書いてあることがだいたい読み取れたら、次に片手ずつ弾いてみます。
もし、できるのであればゆっくり両手で弾くのもいいかもしれません。
しかし、まだ音符を読むのが精一杯なら、片手ずつ弾いて正確に覚えましょう。
その時に楽譜に記されている強弱記号なども意識しながら進めます。
メトロノームを使うとテンポが乱れることがないので、メトロノームを使いながら練習するといいでしょう。
両手で弾く
片手ずつ正確に弾けるようになったら、両手で合わせてみましょう。
片手の練習と同じで、ゆっくりから始めて一通り最後まで弾いてみます。
そうすることで、自分の苦手な部分がわかってきて、どこを意識して練習しないといけないかが明確になってくるのです。
つまずくことが少なくなってきたら、徐々にテンポを上げていきましょう。
鍵盤を見ないで弾く
慣れてきたら、鍵盤を見ないで弾くように意識しましょう。
これは、譜読みを早くするためには大切なことです。
また、楽譜を見ながらスムーズな演奏をするには、少し先の音符を読みながら弾くことです。
まずは、一つ先の音符を見ながら弾いてみましょう。
次にどんな音が来るのかが分かるようになると、ミスタッチも少なくなっていきます。
譜読みのコツをつかんで効率よい練習を!
ピアノの上達を目指していくためには避けては通れない譜読み。
早く曲を弾きたいあまりに譜読み作業を怠ってしまう方も多いと思います。
しかし、譜読みをしっかりすると、曲のイメージを早くつかむことができて、効率よく練習を進めていくことができるのです。
苦手意識を持っている方は、どこが苦手なのかを見つけてから譜読みの作業をしてみるといいでしょう。
ぜひ、参考にしてください。