習い事の先生にお歳暮を贈る場合、手渡しがいいのか、配送がいいのか迷ってしまうこともあると思います。
また、お歳暮を持参するときにはマナーがあります。
マナーをしっかりと身に付ければ、スムーズに渡すことが出来るのです。
今回の記事
- お中元の渡し方(タイミング・手渡し・郵送)
- お中元ののしのマナー
- メッセージについて
- 失礼にならない言葉・NG例
これらについて解説していきます!

習い事の先生にお中元を渡すタイミングは?
お中元を渡すと決めたら、次に気になるのが「いつ渡すべきか?」というタイミングの問題ですね。
タイミングを間違えるとかえって失礼になってしまうこともあるため、地域や習い事の状況に合わせて判断するのが大切です。
ここでは、一般的なお中元の時期と、習い事の先生に贈る場合の最適なタイミングを解説します。
地域によって違う!関東は7月初旬、関西は8月初旬が目安
お中元の時期は地域によって異なります。
- 関東では「7月初旬から15日ごろまで」
- 関西では「8月初旬から15日ごろまで」
これらが一般的なマナーとされています。
そのため、教室の所在地が関東なのか関西なのかによって渡すタイミングを見極めるのが第一ポイントです。
また、習い事のスケジュールによっては、この期間中にレッスンがない場合も。
ポイント
そんなときは「少し早め」でもOK!
具体的には、レッスンの1〜2週前でも問題ありません。
先生が忙しくないレッスン後のタイミングを選ぶのが理想的です。
もし、タイミングが過ぎてしまった場合は「暑中御見舞」や「残暑御見舞」に表書きを変更すればOKです。

焦らず、柔軟に対応しましょう。
次は、「渡し方」について。手渡しがいいのか、それとも郵送がいいのか、ケースごとに詳しく解説していきますね。
お中元は手渡しと郵送・どちらがいい?ケース別に解説
お中元を渡すとき「直接渡すべき?それとも郵送?」と迷ってしまうこともあるでしょう。
正解はなく、先生との関係性や教室の運営スタイルによって向き不向きがあります。
ここでは、それぞれのメリットと適したケースをご紹介します。
基本は手渡しが好印象!
結論から言うと、習い事の先生にお中元を贈るなら「手渡し」がもっとも丁寧で好印象です。
特に個人教室やマンツーマンレッスンの場合は、レッスン前後のタイミングで「いつもありがとうございます」とひと言添えて直接渡すと、自然に感謝の気持ちが伝わります。

常に感謝を気持ちを持って渡すことが大切ですね
郵送が良いケースは?
先生が多忙だったり、教室が集団形式で保護者が入室しないシステムの場合は、無理に手渡ししようとするより「郵送」のほうがスマートなケースも。
また、遠方の先生や夏休みなどでタイミングが合わないときにも、郵送という選択肢は有効です。
ポイント
郵送する場合はのしを忘れず、感謝の気持ちを書いた簡単なメッセージカードを同封するとより丁寧な印象
相手にとって受け取りやすい方法を考えることが、気遣いとして伝わりますよ。
次は、渡す際に必ず必要となる「のしの書き方」や、ラッピングのマナーについて詳しく見ていきましょう。
お中元・のしの書き方と包装マナー
お中元を贈るときには品物だけでなく「のし」や「包装」にもマナーがあります。
形式をきちんと整えることで、相手に対する敬意や感謝の気持ちがより伝わるのではないでしょうか。
ここでは、のし紙の種類や表書きと包装のポイントについて分かりやすく解説します。
のしは「紅白蝶結び」で「御中元」と表記
まず、のしは「紅白の蝶結び(花結び)」を使用します。
これは何度あっても良いお祝い事に使う結び方で、お中元のような季節のご挨拶にぴったり。
表書きは「御中元」とし、下段には贈る側の名字を記入します。
家族として渡す場合でも、子どもの名前ではなく親の名字を使うのが一般的なマナーです。
また、のしは「外のし(包装紙の外側にのし紙をかける)」が基本です。
これは贈答の意図をはっきりさせたいときに使われ、手渡しするシーンに適しています。
包装は品よく清潔に
包装は、百貨店やギフト専門店にお願いすればマナーに沿った仕上げをしてくれるので安心です。
注意
自分で包む場合は、落ち着いた色味の包装紙を選び汚れや破れのないよう注意しましょう

細かいところまで配慮があると、相手も「ちゃんと考えてくれている」と感じてくれますよ
習い事の先生にお中元は必要?相場・のし・現金マナーも徹底解説の記事も併せてどうぞ!
次は、贈り物にひと言添えることでより温かみが増す「メッセージ文例」をご紹介しますね。

お中元にメッセージを添えるときの文例
お中元にひと言メッセージを添えると、より丁寧で心のこもった贈り方になりますね。
たった一行の言葉でも、先生にとっては大切にされていると感じるものです。
ここでは、実際に使えるメッセージの例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
感謝と気遣いを込めた一言で、丁寧な印象に
メッセージは長々と書く必要はなく、シンプルな一文で十分です。
たとえばこんな例があります
・「いつも丁寧なご指導をありがとうございます。暑さ厳しい折、どうぞご自愛くださいませ。」
・「日頃の感謝の気持ちを込めて、ささやかながらお贈りいたします。」
・「これからもどうぞよろしくお願いいたします。」
これらの文は、お中元の品に小さなカードとして添えたり、メモ用紙に手書きするだけでも好印象です。
特に個人教室など、先生との距離が近い場合は手書きの方が気持ちが伝わりやすくおすすめです。
気をつけたいのは、形式ばった文ではなく、自分の言葉で自然に書くこと。

感謝や労いの気持ちがこもった一言なら、それだけで相手の心に届きますよ
次は、うっかり言ってしまうと失礼になりかねない「NGワード」や注意したい言葉づかいについて解説していきます。
失礼にならない言葉や避けたいNG例
お中元に添える言葉は、感謝を伝えるための大切な要素です。
しかし、つい使ってしまいがちな言葉の中には、知らず知らずのうちに相手に不快な印象を与えてしまう表現もあるのです。
ここでは、失礼にならないためのポイントと避けたいフレーズを紹介します。
過剰な表現や金品の強調は避けよう!
まず避けたいのは「つまらないものですが」「お礼です」「ささやかながら金一封」といったフレーズです。
「つまらないものですが」は謙遜の意味ですが、相手によっては「いらないもの?」とネガティブに受け取られる可能性もあります。
また、「お礼です」「感謝の印に現金を」などの表現も、贈り物が義務や報酬のように感じられてしまい、習い事の関係性としては適切ではありません。
代わりに使いたい言葉を挙げてみました。
ポイント
- 「いつもありがとうございます」
- 「暑さ厳しい折、お体ご自愛ください」
- 「日頃の感謝の気持ちを込めて」
このように自然で柔らかい表現です。
相手に気を遣わせず、気持ちよく受け取ってもらえる言葉づかいが理想です。
言葉はほんの一言でも、その選び方で印象が大きく変わりますよ。
それでは最後に、この記事全体のまとめとして、先生への感謝を丁寧に伝える贈り方をもう一度整理していきましょう。
まとめ|感謝を伝える丁寧な贈り方を
お中元はただのギフトではなく、日頃お世話になっている先生への「感謝の気持ち」を伝えるきっかけになりますよね。
しかし、形式だけにとらわれると本来の思いが伝わりにくくなることも。
大切なのは「タイミング・方法・気持ち」の3つのバランス。
地域によって時期が異なること、手渡しか郵送かの判断、のしや包装のマナー、添えるメッセージの内容まで。
どれも「丁寧に伝えたい」という気持ちがあれば、自然と正解に近づけます。
そして何より、「これからもよろしくお願いします」という姿勢が伝わることが一番の目的。
完璧を目指す必要はありません。自分なりのちょうどいい気遣いを見つけて、先生との良い関係を築いていきましょう。