長年ピアノを弾いていなかったけど、久しぶりに弾いてみようと思ったときに

そんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
以下のチェック項目を見てみましょう。
故障のチェックリスト
- 鍵盤を押しても上がってこない
- 音が出ない
- 音が狂っている
- ペダルの響きが悪い
これらに当てはまれば修理が必要な状態なのです。
ピアノの内部に異常をきたしている、と言っても過言ではありません。
異常とは、いったいどんなことなのでしょうか。
そして、大切にしているピアノを修理をするにしても、費用が高額になってしまうという悩みが。
おおよその相場も紹介するので参考にどうぞ。
今回は、ピアノの修理の目安と修理内容、相場もご紹介していきます。
大切なピアノを守っていくためにも最後までご覧ください!
Contents
ピアノはどんな時に修理するの?

ピアノを修理しないといけない、と思うのは明らかに音や形で判断できる時です。
具体的には以下のようになります。
こんな時に修理が必要
- 音が狂ってきた・音が出ない
- 鍵盤を押しても戻らない
- 金属の響く音がする
- ペダルを踏んでも響きが悪い
症状に出てしまっているということは内部はもっと劣化しているということなのです!
ピアノを修理するのは大変なことですがメリットもあるのです。
次に紹介していきます。
ピアノを修理するのはどの部分?

次に、ピアノの修理をするのは主にどの部分なのか、内容も紹介していきます。
修理する場所
- 弦
- 鍵盤
- フェルト部分
弦
音が合っていないだけであれば調律ですみますが、複数の症状があれば修理に相談しましょう。
弦は使っていても使っていなくても調律した時から伸びてくるといわれています。
湿気の多い場所、あるいは空調の真下に置くなど保管環境が良くないと、早く劣化していきます。
それが長年調律もしていないで放置されていたら、弦は伸びて金属のねじも緩んでいると考えられます。
そんな弦やピアノの仕組みについての記事はこちらで紹介しています!
-
-
ピアノ鍵盤が88鍵なのは音域と関係がある?弦の仕組みについても解説
続きを見る
鍵盤
鍵盤は湿気で膨張すると動きが悪くなったり、押しても戻らなくなってしまいます。
また、鍵盤の間に異物がはいってしまうことも考えられるのです。
鍵盤が上がってこないからと言って無理やり元に戻そうとしても治りません。
修理は鍵盤を交換したり、異物を取り除く作業をします。
フェルト部分
ピアノの内部には多くの部分にフェルトが使われています。
そのままにしておくと、虫食いにあったり、虫やネズミの排泄物がたまってしまうことも。
とても信じられない状況ですが、放置しておくとこのようなことも起こりうるのです。
これらが部品に浸透してしまうと、ピアノの故障の原因に。
・ピアノの買取・査定で人気のピアノパワーセンターでは修理も行っています!
ピアノ修理にかかる相場と期間
ピアノが故障かもしれないと思ったときに、おおよその相場を知っておくといいでしょう。
ピアノ修理の相場
もし故障したかな?修理を頼まないといけなくなった場合の相場をまとめてみました。
項目 | 料金 |
オーバーホール (内部の部品をすべて交換) | アップライトピアノ 約40万〜 グランドピアノ 約70万〜 |
弦 | 一本につき約4,000円〜10,000円 |
鍵盤 | 一ケ所約2,000円 |
フェルトの交換 | 1枚約1,000円前後 |
ハンマー | 約20,000円前後 |
ペダル | 約2,000円〜6,000円前後 |
これらは、あくまでも目安で、メーカーによって料金に差があります。
一方、年に一回程度調律をしていれば1万5000円前後ですむうえ、常にいい状態を保っていられるので弾かなくても調律をしておくといいですね。
オーバーホールで料金が高額になってしまうようであれば購入も視野に入れて考えてみるのもおすすめです。
調律についての記事はこちら!
-
-
弾かないピアノの調律頻度はどのくらい?管理方法も解説
続きを見る
ピアノの修理期間
ピアノの修理にかかる期間は、内容によりますが内部の部品全てを交換する場合は、約1か月ぐらい見ておくといいでしょう。
また、部品の一部で出張修理であればその日のうちに完了するようです。
しかし、自宅での修理が困難と判断された場合は業者へ預けるため、数週間は見ておくといいでしょう。
また、運送料もかかる場合もあります。

ピアノを修理して使うメリットとデメリット
メリット・大切なピアノを使い続けられる
長年にわたり大切に使ってきたピアノを手放さないですむ
ピアノは簡単に買える楽器ではありませんね。
自分の大切な人が買ってくれたものだと思えば、簡単に手放したくはないでしょう。
修理といっても、どこを修理するかによって料金も変わってきますが、そんなに料金がかからないですむのであれば修理をして長く使っていけます。
デメリット・修理代が高額になることがある
劣化具合によっては修理代が高額になってしまう
ピアノを修理して使うということは、長年使用していなかった可能性が高いのではないでしょうか。
そして、年に1回はするべき調律もしなかった、ということが考えられます。
弾かないから調律する必要はないと思って、そのままにしておくと修理代が高額になってしまう可能性があります。
内部のほとんどを交換する(オーバーホール)と、新しく購入した方がいいかもしれないという状況にも。
ピアノは弾かなくてもどんどん劣化していっているのです。
ピアノの調律の費用についても紹介しています。ぜひ、参考にしてください!
-
-
ピアノ調律にかかる費用は?相場より高くなるのはこんな時!
続きを見る
ピアノ修理のまえに定期的に調律をしよう

長年、調律をしないで使っていないピアノの内部は多数の部品が劣化している状態です。
しかし、愛着のあるピアノをそう簡単に手放したくはないですね。
そんな時は修理を依頼することが一番の解決方法ですが、弦一本一本、鍵盤一つづつに費用がかかっていくのです。
このように、大掛かりな修理になってしまう前に年に1回程度の調律をしておくことです。
ピアノは弾かなくてもどんどん劣化していきます。
こまめなメンテナンスをしていくことで、高額な出費を防ぐとともに常にいい状態を保つことができるのです。
ピアノパワーセンター
40年以上の歴史があるピアノパワーセンター。
ピアノを熟知した専門のスタッフが親切に対応してくれます。